R05

富士山の山頂及び山麓における植物起源揮発性有機化合物及びその二次生成物の観測

Monitoring of biogenic volatile organic compounds and their secondary products at the summit and foot of Mt. Fuji

 

氏名・所属

戸田 敬 Kei Toda (熊本大学 Kumamoto University)

 

共同研究者氏名・所属

大河内博(早稲田大学),竹内政樹(徳島大学)

Hiroshi Okochi (Waseda University), Masaki Takeuchi (Tokushima University)

 

 

研究結果(プロジェクト報告)の概要

山麓および山頂において,BVOCsでもっとも顕著なイソプレンのモニタリングを行った。天候が典型的な夏山らしくなく,雨または曇りの日程であったが,それでも山麓で日中に上昇する日内変動を観測することができた。一方,山頂では,台風により早めに切り上げたためデータに限りがあるが,夕方に濃度が高くなる傾向がみられ,これまで考えてきた富士山におけるBVOCsの移動に関する考えを補強する結果となった。また,BVOCsの酸化二次生成物質の捕集を試み,その日内変動がみられるかどうか,検討中である。雲水の分析も分担し,イミダゾール化合物を検出した。ただし,その濃度は昨年に比べかなり低いものであった。