1.氏 名:松岡 繁
2.所 属:一般財団法人衛星測位利用推進センター(SPAC)
3.共同研究者氏名・所属:
鵜飼尚弘(ジェノバ)、細井幹広(アイサンテクノロジー)、小松崎弘道(パスコ)、白戸丈太郎(アジア航測)、西川貴史(中日本航空)、小峰晃彬(アイサンテクノロジー)、横井伸之(朝日航洋)
安藤ハザマ(日本測量調査技術協会)
4.研究テーマ:
富士山山頂における補正データの効果に関する基礎的観測
5.研究結果の概要:
<研究背景>
日本が整備を予定している測位衛星「準天頂衛星QZSS」から配信されるセンチメーター級補正データ(以下「LEXデータ」という)は、高山地における精度低下が懸念されています。
<目的>
本研究は、「標高の高い地域における測位精度の検証」として、日本最高峰の富士山山頂における観測を実施し、高低差に応じた測位精度について検証を実施することを目的としています。
<検証結果>
「山頂観測」
観測時間:平成27年8月4日14:01~20:01
観測場所:旧測候所西側
現在、打ち上げされている準天頂衛星1号機「みちびき」より配信されるLEXデータを受信し、補正データの効果について検証した。
観測は、1秒ごと衛星からのデータを受信し、LEXデータによる補正計算を行い、位置情報を確定します。この結果、センチメーター級精度(FIX解)の達成率は92%となりました。
また、センチメータ級精度の標準偏差は、水平成分で約3cm、標高成分で12cmとなりました。