発達した積乱雲による成層圏への物質輸送の研究

Stratosphere-Troposphere exchange by convective clouds

 

氏名 岩崎杉紀 / Suginori Iwasaki

所属  防衛大学校 / National Defense Academy

共同研究者氏名/所属  鴨川仁/東京学芸大学

 

研究結果の概要
この研究の目的は、入道雲のてっぺん付近から1-2kmジャンプする雲(ジャンピングシーラス、鯨の潮吹きのように見える雲)の撮影を行うことである。日常生活では、入道雲を見上げても(見上げる角度が急すぎて)てっぺんは見ることができない。なお、てっぺんの高さは飛行機が飛ぶ高さ(10km)よりずっと高い15km付近である。通常は見ることができないので、この雲がどのようにジャンプするかなど分かっていないことだらけである。

 

そこで富士山測候所でこの雲の撮影を試みた。関東地方で入道雲が発達するときは富士山頂も雲に覆われやすく撮影がほぼできない。が、1か月間で数例それらしい雲の撮影できた。これではほとんど撮影できなかったように見えるが、これでも通常の地上からの撮影に比べて頻度が高く撮影できている。


(英語表記)
The main aim of this research is to record a cloud which jumps 1-2 km from a top of cumulonimbus clouds. It is called a jumping cirrus cloud and it looks like a whale squirting. Because we cannot see it in our daily life, little is known about it. We had tried its video recording at the Fuji observatory for a month. We succeeded to record a few cases of jumping-cirrus-like clouds.

 

研究成果の公表予定
来春の気象学会